三大医療と決別          神崎 勝彦


 9月26日青葉の会に入会した神崎勝彦です。よろしくお願い致します。今年の春に今後三大療法はしないと決心し、代わりの治療方法を捜しているときに、寺山心一翁の講演会ポスターを佐賀県で見つけました。とりあえず話だけでも聞くかと軽い気持ちで申込みをしました。このとき初めて目にした名前が、申込み先の「青葉の会」でした。
 講演会当日は他の用事ができ参加できませんでしたが、後日、青葉の会代表から暖かいお礼の葉書をいただいたり、別の講演会のお誘いを受けたりし、「この会に入会すれば、がんについて色々勉強ができそうだし、がんの本質も解り、完全治癒するのではないか」と直感が働いたので、入会の決心をしました。
 現在58歳、平成20年6月に右下腹部にできていたおできを近くの個人病院で切除。7月に切除したおできの生検結果がメラノーマと判明。8月に入院した大学病院でがんが片足のリンパ節にも転移していることが判明したが、念のために両足のソケイ部リンパ節削除と患部拡大手術をする。9月よりがん再発防止のために、静脈からの抗がん剤投与を開始する。
 平成21年4月の外来診察時に担当医師より、今後数年間(最大10年間)かけてがん再発予防のために抗がん剤投与を行う旨を担当医師より告げられたが、納得がいかないので大学病院と縁を切ることを決意し、以後大学病院に行っていません。
 4月から星野式ゲルソン療法、5月から我流の玄米菜食、6月よりタバコをやめて毎日ウォーキング・サイクリングを実施。がんを治す勉強のため出来るだけ講習会や月例会に参加しています。免疫力をあげるために「笑い」がいつもある生活を目指していますが、これがまた難しいですね。11月22・23日の霧立越に参加します。今から楽しみです。 (大分県大分市在住) 2009年10月・26号

 

代替医療を試しています      松田海南子


 2年半ほど前に子宮がんを宣言されました。その2ヶ月前に肺がんで友人を亡くしたところでしたので、覚悟ができるまで2・3日かかったように覚えています。でもけっして諦めない! 気分が落ちついたところで、西洋医学最前線の医師のもと、2回の大手術(広汎子宮全摘)。1年間における抗がん剤治療を受けました。すっかり終ったものと思ったのも認識不足で、これから闘いが始まったのでした。
 リンパ転移があるものの、主治医から毎月元気で食欲があるのには驚かれる。現在、抗がん剤治療を勧められているが、迷った上で拒否し、代替医療を試しています。多少は勉強もし自分に合っていると思われる薬はいろいろしてはみた。しかし思うようにはゆかない。どうしたものか、何人かの医師にも相談したが返事は各々違っていた。悩める迷える患者となっていったのでした。「覚悟はできている、でも諦めない」を忘れず! いかに早く情報をキャッチして、自分で決心して治療を頑張ってゆくかに尽きると思います。
 そんな折、免疫力を上げるための療法で久留米医大に通うことになり、済生会病院を訪ねることがあり連絡したところ、青葉の会の松尾さんを紹介され、入会することになりました。初めてお会いした方なのに、親切に話を聞いて下さり、ご自分のこともあるのに精力的に仕事をこなしていらっしゃることに感服致しました。長い時間付き合ってくださる内に意気投合し、何か昔からの友人のように思えたのは、やさしくユーモアもあるお人柄のせいなのでしょうか、不思議な気がしました。何より元気をいただきました。
 やはり前向きに過してきた結果の出会いであり、御褒美だったのだと思っています。感謝の気持ちで帰りの飛行機に乗り、また来られる勇気もいただきました。青葉の会の皆様とご一緒に成長してゆくことが今後の課題となりました。どうかよろしくお願い致します。(埼玉県朝霞市在住) 2009年10月・26号

ゆっくり生き方を変えよう     藤田 雪子 

藤田雪子
藤田雪子

 私と「青葉の会」との出会いは、『安保徹先生講演会のお知らせ、参加希望の方は青葉の会松尾まで』の小さな新聞記事だった。腎がんによる左腎全摘手術を受け4年目に入り、転移再発の不安をたえず抱えながら、日々の生活に追われゆとりのない毎日を送っていたとき、免疫学の権威である安保先生のお話を聞きたい、という気持ちだけで青葉の会のことなど何ひとつ知らずに、お電話をした。
 松尾さんは、会の成立ちをご自身の病気のことを含めて、詳しく話してくださった。電話での会話の言葉一つ一つが実際に経験した人でなくてはわかり得ない真実であり、電話を切った後、心が晴々とし本当に元気が出た。
 私は腎がんの手術後、厳しい食事療法を行い、色々な本を読み、また沢山の方々から教えて頂き学び考えた。たどり着いたのが「生き方を変えよう。そして二度とがんのできない身体を作ろう」ということだった。具体的には、まず第一に何事にも感謝しよう。もう一つは声を出して笑おう。そう思って実行した。しかし、2年3年と時が経つにつれ、仕事や家事の忙しさは沢山のストレスを生み、そのたびに眉間にシワを寄せてゆとりのない日々を過していた。
 青葉の会に出会ったのは、ちょうどそのような時期だった。安保先生のお話に、私の考えの正しさを再確認したが、生き方を変えよう!と頑張り過ぎていた自分にも気がついた。もっとゆっくりで良いんだ……、肩の力がスーッと抜けた思いがした。これは私にとって本当に意義深いことだった。そして入会後は心情をわかり合える沢山の方々を知った。同じ志を持つ仲間がいるということは、何事においてもとても素晴しいことだと思う。心の不安や葛藤、あるいは喜び、感動、仲間の一員に加えて頂いたことを本当に幸せに思う。今はまだ時間がなく、会の行事等にもあまり参加できないでいるが、この先ぼつぼつと、ゆっくり会の中にとけ込んでいけたら良いと思っている。(久留米市在住)
平成20年9月27日 No.22